SKINCARE LAB.

肌の基礎知識

タイミングで肌が変わる。 知って得するクレンジングの知識

2025.10.07

  • #クレンジング習慣
  • #スキンケア
  • #ライフスタイル

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こんにちは、新入社員のSです!

秋も深まり、朝晩の冷え込みと日中の気温差が大きくなる季節になりました。社会人生活にも少しずつ慣れてきた頃ではないでしょうか。肌にとっても変化を感じやすい時期です。

そんな毎日の中で、皆さんは「メイクを落とすタイミング」をどうしていますか? 帰宅後すぐに落とす方もいれば、お風呂前に洗面所で済ませる方、あるいはお風呂の中で一緒に落とす方もいるかもしれません。

では実際のところ、どのタイミングでメイクオフするのが肌にとってより負担が少ないのか、気になりますよね。

今回は、お風呂の外でクレンジングを行う「アウトバスケア」と、お風呂の中で行う「インバスケア」、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。自分の生活スタイルや肌の状態に合わせて、最適なタイミングを見つけるヒントになれば幸いです。

アウトバスでクレンジングするメリット・デメリット

まずは、お風呂の外でメイクを落とす「アウトバスクレンジング」について見ていきましょう。

メリット

◆外的刺激からの負担を減らせる
帰宅後すぐにメイクや皮脂汚れ、花粉などをオフすることで、不要な付着物を肌に長く残さずに済みます。結果的に、外的刺激による肌への影響を軽減するサポートになります。

◆スキンケアへの流れがスムーズ
クレンジング後すぐに保湿ケアに移れるため、洗顔後の乾燥を防ぐ習慣につなげやすいです。

デメリット

◆スキンケアが二度手間になりやすい
すぐに入浴しない場合は、入浴後にもう一度スキンケアをやり直すことになり、ケアの手順が増えてしまうことがあります。

◆摩擦が強くなりやすい
寒い時期は毛穴が開きにくいため、クレンジング剤をなじませにくく、ついゴシゴシこすってしまいがちです。摩擦は肌に負担をかける要因となるため注意が必要です。

アウトバスクレンジングでは、肌への負担を抑える工夫が大切です。毛穴が閉じている状態ではクレンジング剤がなじみにくいため、蒸しタオルなどで軽く温めてから行うと、よりやさしく汚れを落としやすくなります。

また1日に何度も洗顔を行うと、角層の水分や皮脂を過剰に取り除いてしまう可能性があるため、入浴前と入浴中または後の“二度洗い”はなるべく避けたほうが良いでしょう。二度洗いが習慣になっている場合は、洗浄力がおだやかで保湿成分が豊富に配合された洗浄力が穏やかな洗顔アイテムを選ぶことが望ましいでしょう。

アウトバスクレンジングは、肌に余計なものを長時間残さない点で安心感がありますが、スキンケアが二度手間になることや摩擦リスクもあります。
一方で、入浴と一緒に行う「インバスクレンジング」には、また違った利点と注意点があります。次に、その特徴を見ていきましょう。

インバスでクレンジングするメリット・デメリット

メリット

◆効率よくケアができる
洗髪やボディケアと一緒にまとめて行えるため、時短ケアに役立ちます。

◆毛穴汚れが落ちやすい
浴室の蒸気や温度で毛穴が開きやすくなるため、クレンジング剤がなじみやすく、汚れを落としやすくなります。

デメリット

◆使えるクレンジング剤が限られる
濡れた手や顔で使用できないタイプのクレンジング剤は、浴室では洗浄力が落ちることがあります。

◆熱いお湯や水圧による負担
熱いシャワーは皮膚のうるおいを保つ成分(皮脂や天然保湿因子)を流出させやすく、乾燥を招くことがあります。また、強い水圧は肌刺激となるため注意が必要です。

お風呂でするインバスクレンジングを行う際は、シャワーの温度をぬるま湯(32〜34℃程度)に調整し、直接シャワーを当てるのではなく、手にためたお湯でやさしくすすぎましょう。
さらに、クレンジングや洗顔後は角層のうるおいが減っているため、入浴後すぐに保湿ケアを行うことが大切です。

インバスクレンジングは効率よく毛穴汚れを落とせる反面、使用できるアイテムが限られることや、熱いお湯による乾燥リスクがある点に注意が必要です。

それぞれのメリットとデメリットを見てきましたが、では実際に「自分はどの方法を選ぶべきか?」という疑問が出てきますよね。次に、肌悩みやライフスタイルに応じたおすすめのタイミングをご紹介します。

肌悩み・ライフスタイル別おすすめのタイミング

クレンジングを行うタイミングには、肌状態や生活習慣によって向き・不向きがあります。ここでは、代表的な肌悩みやライフスタイル別に、アウトバスとインバスそれぞれのおすすめシーンをご紹介します。

アウトバスケアがおすすめの方

◆乾燥を感じやすい方
メイクや汚れを早めに落とし、すぐに保湿できる点が魅力です。潤いを守りながら洗える、洗浄力がおだやかなタイプが向いています。

◆敏感肌の方
花粉やPM2.5など外的刺激を早めにオフすることで肌への負担を減らせます。低刺激処方やアレルギーテスト済みのクレンジングを選ぶと安心です。

◆ニキビが気になる方
皮脂やメイクを長時間残すとニキビの原因菌(アクネ菌)が増えやすくなるため、帰宅後すぐのクレンジングがおすすめです。ノンコメドジェニックテスト済みや肌荒れ防止成分が配合されたクレンジングが適しています。

インバスケアがおすすめの方

◆毛穴の黒ずみ・詰まりが気になる方
浴室の蒸気で毛穴が開き、汚れを落としやすくなります。濡れた手でもつかえるタイプや酵素などを配合したクレンジングが有効です。

◆手軽さ・時短を重視する方
シャンプーやボディケアと一緒に済ませられるため、時短になります。W洗顔不要タイプのクレンジングは特に便利です。

肌悩みやライフスタイルに合わせて、アウトバス・インバスの使い分けを考えることで、より自分に合ったクレンジング習慣を作ることができます。
では、実際に「ベストなクレンジングのタイミング」とはどのように考えればよいのでしょうか?

ベストなクレンジングのタイミングは?

ここまで、アウトバスとインバスそれぞれのメリット・デメリットを見てきました。方法ごとの特徴を知ると「どちらを選ぶべき?」と悩んでしまうかもしれませんが、実際大切なのは“タイミングを習慣化できるかどうか”です。

例えば、「帰宅したらすぐにクレンジング」と決めると、外的刺激を早めに落とせる一方で、生活リズムが不規則な方にとっては続けるのが負担になることもあります。逆に「入浴時にまとめてクレンジング」と習慣化している方は、時短につながる反面、長風呂による乾燥リスクには注意が必要です。

つまり、最も重要なのは「メイクをしたまま寝ない」こと。睡眠中にメイクや汚れが残っていると、肌のバリア機能が低下し、乾燥や毛穴詰まりにつながる可能性があります。

自分のライフスタイルや肌悩みを踏まえ、無理なく続けられるタイミングを選ぶことが、健やかな肌を守るうえでの最適解といえるでしょう。

クレンジングは単なる「メイク落とし」ではなく、肌を清潔に保ち、毎日のスキンケア効果を高めるために欠かせない大切なステップです。今回紹介したインバス・アウトバスの特徴を参考にしながら、自分に合うタイミングとアイテムを探してみてください。

自分に合ったタイミングを見つけよう

ここまで、アウトバス・インバスそれぞれの特徴や、ライフスタイルに合わせたクレンジングのタイミングをご紹介しました。
最終的に大切なのは「自分に合った習慣を見つけること」です。方法に“正解”はなく、無理なく続けられるタイミングこそが、あなたにとってのベストタイミングです。
クレンジングはメイクを落とすだけでなく、肌を清潔に整え、次のスキンケアを活かすための大切なステップ。日々の生活の中で、気持ちよく続けられる習慣を見つけて、前向きに肌と向き合ってみてください。

「今日はどのタイミングでクレンジングしてみようかな?」と考えることから、健やかな肌づくりは始まります。
その小さな意識の積み重ねが、明日のあなたの肌をより心地よいものにしてくれるはずです!