SKINCARE LAB.
肌の基礎知識

肌質から考えるスキンケアのすすめ
2025.10.07
- #スキンケア
- #セルフケア
- #肌タイプ診断
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こんにちは、新入社員のMです!
季節の変わり目やふと鏡をのぞいたときに「肌の調子がなんだか不安定…」
そんな風に感じたことはありませんか?
梅雨入り前後の湿度の変化や昼夜の寒暖差など、環境の影響を受けて、いつものスキンケアがしっくりこないと感じることもあるはずです。
これは、肌の土台がゆらいでいるサインかもしれません。
そんなときは、自分のスキンケアを見直すチャンス。まずは「今の自分の肌質」を正しく理解してあげることが大切です。
本コラムでは、それぞれの肌質を理解し、肌質に合わせたおすすめのスキンケア方法をご紹介します。肌質に合ったケアを意識することは、健やかな肌を目指す第一歩。毎日のケアに少しずつ取り入れて、肌の変化を楽しんでみましょう。
そのスキンケア、「自分の肌」に合っていますか?
乾燥やベタつき、肌荒れなどのトラブル。実はその一因として「肌質に合わないケア」が関係していることもあります。
肌質は、食生活や睡眠時間といった生活習慣、気温や湿度などの季節の変化、生理周期によるホルモンバランスなど、さまざまな要因で変化します。
そうすると、変化に気づけず、今の状態に合わないスキンケアを続けてしまうことがあります。
だからこそ、定期的に肌診断を行い、ケア方法を見直すことが大切です。おすすめのタイミングは、季節の変わり目や生活環境が変化する前後など。習慣にすることで、今の自分に合ったスキンケアを選びやすくなります。
今の自分はどの肌質?
まず、「肌質」とはどのようなものかご存じですか?
肌質は、皮脂量と水分量のバランスによって大きく4つのタイプに分類されます。さらに、外部刺激に対する感度の高さも考慮されるようになり、近年ではおおよそ5タイプに分けるのが一般的です。
ここでは簡単なチェックリストをご用意しました。ぜひ、自分の肌タイプを確認してみてください。
肌質タイプチェック☑
タイプA
□ 肌のキメが細かい(キメ=肌表面の細かい凹凸のこと)
□ 毛穴は小さく目立たない
□ 季節によって乾燥やベタつきなどの変化が出やすい
タイプB
□ キメが粗い
□ 毛穴が大きく皮脂が詰まりやすい
□ ベタつきやテカリが目立ち、ニキビができやすい
タイプC
□ キメは細かいが不規則に乱れ、ザラつきを感じる
□ 毛穴は小さく目立たない
□ 小じわやかぶれなどのトラブルが起こりやすい
タイプD
□ キメが粗く、不規則に乱れている
□ 毛穴が大きく目立つ
□ ニキビや肌荒れ、かさつきなどのトラブルが多い
タイプE
□ 汗をかくと肌がかゆくなることがある
□ 化粧品を変えると赤みやかゆみ、しみることがある
□ 花粉や動物などで肌に反応が出やすい
□ 肌の状態について医師の診断を受けたことがある
診断結果
タイプA〜D の中で最もチェックが多かったもの → あなたの基本的な肌タイプです。
タイプEに2個以上当てはまる場合 → 敏感肌の要素を含む可能性があります。
このチェックはあくまで目安です。肌の状態は日々変化するため、定期的に見直すことをおすすめします。また、肌トラブルが続く場合は、専門家である皮膚科医に相談してください。
それぞれの肌質の特徴
今の肌タイプが分かったら、次は自分にピッタリのスキンケアを行うための、それぞれの肌の特徴を理解していきましょう!肌質ごとの特性を知ることで、自分に合ったケアを選びやすくなります。
肌質にはいくつかのタイプがあり、それぞれに異なる特徴があります。
まず「普通肌」は、水分と皮脂のバランスが取れている理想的な状態です。乾燥やベタつきといった不快感が少なく、比較的トラブルの起こりにくい肌質といえます。
一方で「脂性肌」は、水分量も皮脂量も多いため、顔全体がべたつきやすく、毛穴の目立ちや黒ずみ、吹き出物などが気になることがあります。皮脂が多い分、しっかり洗いたくなる肌質ですが、洗いすぎると必要な潤いまで失ってしまうことがあるため注意が必要です。
「乾燥肌」は水分も皮脂も不足しており、肌がカサつきやすいのが特徴です。目元や口元に小じわが目立ちやすかったり、粉を吹いたような状態になったりすることもあります。乾燥によってメイクのりが悪く感じられることも多く、日常的に保湿を意識したケアが欠かせません。
「混合肌」は、脂性肌と乾燥肌の両方の特徴をあわせ持つ肌質です。例えば、Tゾーンはべたつきやすい一方で、頬や口周りは乾燥しやすいなど、部位ごとに異なる悩みが現れやすいのが特徴です。肌全体のバリア機能が不安定になりやすく、季節や体調の影響を受けやすい肌質でもあります。
そして「敏感肌」は、紫外線や気温の変化、化粧品などの外的刺激に反応しやすいタイプです。かゆみや赤みなどのトラブルが起こりやすく、肌の調子が安定しにくいと感じる方も少なくありません。一般的なケア方法でも刺激を感じることがあり、肌の状態や体調に合わせた慎重な対応が求められる肌質です。
このように肌質にはそれぞれの特徴があり、同じスキンケア方法が全員に合うわけではありません。自分の肌の傾向を知っておくことで、日々のケア選びがぐっとしやすくなります。
※ここで紹介する内容は一般的な目安です。化粧品の使用感には個人差があり、必ずしも全員に当てはまるものではありません。
肌質別おすすめケア
自分の肌質やその特徴が分かったところで、「どんなスキンケアを取り入れたらよいのか?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、肌質ごとに意識したい洗顔やスキンケアのポイントをご紹介します。
◆普通肌のスキンケア
肌のバランスが比較的整っている状態です。基本のケアを丁寧に続けることが大切です。
□スキンケアはメーカー推奨の使用量を目安に行う
□朝の洗顔は皮脂を落としすぎないように、ジェルタイプや泡タイプがおすすめ
□日によって美容液を取り入れ、水分や油分のバランスを整える
◆脂性肌のスキンケア
テカリが気になるからといって、洗いすぎは逆効果になることも。
□石けん系など洗浄力が高めの洗顔料で、こすらず優しく洗う
□抗炎症効果のある成分を配合のスキンケアアイテムを選ぶのもおすすめ
□皮脂バランスを整えるビタミンC系の成分配合やオイルフリーにも目を向けてみる
◆乾燥肌のスキンケア
水分も油分も不足しがちな状態。保湿を第一に考えましょう。
□洗顔は皮脂を落としすぎないよう、アミノ酸系の洗顔料を使い短時間で洗い流す
□セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分を含むスキンケアアイテムを選ぶ
□乾燥が特に気になる部分は、オイルブースターやクリームで油分を補う
◆混合肌のスキンケア
部位ごとに状態が異なるため、使い分けがポイントです。
□保湿成分配合の洗顔料で、潤いを残しつつ余分な皮脂を落とす
□皮脂が気になる部分には、ふき取り化粧水や収れん化粧水を使用する
□一見乾燥していなくても水分不足になりがちなので、全体的に保湿をしっかり行う
◆敏感肌のスキンケア
一時的なものか、体質的なものかによっても異なります。
□「敏感肌用」「アレルギーテスト済み」などの表示がある化粧品を選ぶ
□紫外線の影響を受けやすいため、低刺激性の日焼け止めを使う
□状態がつらい場合は、無理にセルフケアで対応せず、医師に相談することも大切
ここまで肌質ごとのケアのポイントをご紹介しましたが、実はどの肌質にも共通して大切なのは「肌の土台を整えること」です。肌の土台が不安定だと、スキンケアの実感を得にくいことがあります。次の章では、その「基本の対策」について見ていきましょう。
どんな肌質も基本の対策は同じ
肌質ごとにケアの工夫は異なりますが、どのタイプにも共通して大切なのは「肌の土台を整えること」です。
肌の潤いを保つためには、「水分量」と「皮脂量」のバランスをできるだけ普通肌に近づけることが基本です。このバランスが安定することで、角層のバリア機能が整い、外部刺激や乾燥から肌を守る働きをサポートします。
皮膚の角層(最外層)は、皮脂膜・天然保湿因子・細胞間脂質の三者がバランスを保つことで、外部刺激や乾燥から肌を守り、潤いを保つバリア機能を果たしています。
また、肌の状態は食生活や睡眠時間などの生活習慣、生理周期、季節によって変動します。その変化に応じて、スキンケアや生活リズムを少し整えることが、肌を心地よい状態に保つカギになります。
「今の自分の肌状態」を理解して、肌質に合ったケアを続けることで、悩みに振り回されない毎日に近づけます。
自分の肌とゆっくり向き合いながら、今日も心地よい一日を過ごしてみませんか?